統合失調症の症状と治療薬

統合失調症の症状の経過は前兆期、急性期、休息期、回復期という経過を辿り、それぞれの状態でさまざまな症状が起こります。

■前兆期の症状
前兆期の症状では特筆するような症状が認められませんが、本人は異変を察知していて、眠れない、集中力がわかない、イライラするなどの症状が起こり、前兆期に治療をスタートしますと、かなりの治療効果が得られます。

■急性期の症状
急性期の症状では幻覚や妄想、混乱というように、本人は変だと思いながらも病気だという認識がないため、周りが理解しがたいような言動が認められるようになり、周囲で起こっていることに過敏になり、強い不安や緊張に襲われますので、急性期にはなるべく早い段階でしっかりとした治療を受ける必要があります。

■休息期の症状
休息期の症状は消耗期ともいいますが、休息期の病期は統合失調症の治療を受けたことで症状が軽くなってきた状態を意味していて、幻覚や妄想をはじめとする症状は起こりにくくなりますが、意欲がわかない、自分の殻に閉じこもるなどの症状が起こり、長い時間眠るようになり、だらしないだけという印象を受けがちですが、治すためには大切な病期で、身近にいる人は本人の状態に理解を示し、薬を適切に使用し、睡眠や休息をしっかりとることができるようにする必要があります。

■回復期の症状
回復期の症状は段々と心身ともに安定してくる状態となり、患者自身も活動の幅を広げようという気持ちがわいてきますので、薬の使用は再発を防ぐために継続しなくてはいけませんが、地域の社会資源も有効活用しながら、身近な人が余裕を持って関わることが重要となります。

統合失調症の症状の経過関連ページ

統合失調症の症状とは

統合失調症は精神障害の一種で、直接的な原因がないにもかかわらず、気持ちや考えを整理しにくくなり、本人が困ったり苦しい思いをする症状です。

統合失調症の陽性の症状

統合失調症の症状には陽性症状と陰性症状がありますが、陽性症状は妄想や幻覚、思考障害などの症状が起こります。

統合失調症の陰性の症状

統合失調症に陽性症状と陰性症状があり、陰性症状は感情の平板化という感情鈍麻、自閉という社会的ひきこもり、思考の貧困、意欲の欠如などの症状があります。

統合失調症の症状の感情表出

統合失調症患者に向けられる感情表出に批判的な感情表出があり、統合失調症患者に対して文句や不満をぶつけてしまうことです。

統合失調症の症状再発の注意点

統合失調症の症状が再発することは珍しくありませんし、発病初期に該当する5〜10年間は再発の可能性が高いとされています。